どんな業界にも独特の言い回しがあります。
映像業界にも、知らない人が聞けば首を傾げたり
笑ってしまうような不思議な用語があります。
その一旦をご紹介しましょう。

アゴ

大ヒット映画『ジョーズ』って、どういう意味かご存知ですか?「アゴたち」。あの口の 下のアゴです。アメリカの観客は驚いたでしょうね、最初タイトルだけ聞いたら。で、 日本の映像業界で「アゴ」と言えば、「サメ」ではなく「食費」のこと。確かに、アゴ使いますもんね。ケータリングのとき、ジョーズのように大口で食べる人はイヤがられます!アゴ

アシ

バブル時代、「アッシーくん」という言葉が流行りました。アレと同じです。アシ = 移動の道具、業界ではズバリ「交通費」のことです。上の「アゴ」と合わせて「アゴア シ」とたったりもします。

アフレコ

一般の方もご存知の「アフレコ」。撮影した映像に後で、声を合わせることを言います。 アフター・レコーディングの略。でも、これ、ニセ英語。英語では「ポスト・レコーデ ィング」「ADR」と言います。ちなみに、「オフレコ」は記録しない内緒の話。これは、 なぜか英語「オフ・ザ・レコード(off the Record)」で合っているのです。

板つき

仕事がしっかり身に付いているとき「板についてるねー」って言いますが、全く違いま す。「カットの頭、シーンの最初から出演者が画面の中にいること」を言います。最初 はいなく、しばらくして画面の外から入ってくる「フレーム・イン」と比較されます。これ、元々は、舞台・芝居用語です。確かに、舞台は「板」で すからね。でも、なぜか「カマボコ」を思い起こしてしまうの ですが・・・板つき

ウチトラ

ウチトラ = 家にいるトラ = 奥さん? まさか! トラは「エキストラ」の略です。予算 の都合で、エキストラが十分な数を用意できないときに、スタッフがエキストラの代 わりをすることを「ウチトラ」と言います。「ウチ」は「身内」のウチのこと。でも、 たまに、出たがりのスタッフが自ら手を挙げることもあります。出演記念だとか・・・

SE(エスイー)

「ご職業は何ですか?」「SEです」。これを最初聞いたとき、業界の人はみんなビッ クリしたはずです。「システム・エンジニア」は最近一般化した職業。業界で「SE」 と言えば、サウンドエフェクト(Sound Effects)「効果音」のことです。また、効果音 を担当する人のことを「効果さん」と言います。一般の方はあまり意識しないでしょう が、近年、この「効果さん」の役針はますます重要になっています。ハリウッド映画は 効果音であの迫力が成り立っているようなもんです。だから、アカデミー賞もこの部門 が設けられています。SE Editing 賞。でも、2000年からは Sound Editing賞と名 前を変えています。

AD(エイディー)

ご存知、アシスタント・ディレクターの略。ディレクターをサポートする重要な仕事 です。とにかく眠気と風呂に入らない生活に我慢できる者のみがこなせる職業です( 最近女性が多いので皆も気を使います)。いつの日か、自分が演出できるのを夢見続 けれる人、もしくはとにかく芸能人が好きな人しか続きません。 ちなみに、テレビ業界でもADと呼ぶのは民放です。NHKでは「FD」=フロア・ディ レクターと呼びます。これは、スタジオが中心だった時代、ディレクターは副調整室 にいて指示を出し、アシスタントはスタジオ(フロア)にいた名残です。 ところが、CM業界では「PM」と呼びます。プロダクション・マネージャー。CM業 界の場合、アシスタントはディレクターについていると言うよりプロデューサーにつ いているポジションだからです。でも、ややこしい!

押し(巻き)

「押し」と「巻き」を一緒に書くと、なんだか寿司の種類のようですが、違います。 業界で「押し」と言えば、「予定より時間がかかっていること」を指します。この反 対語が「巻き」です。「予定より早く進んでいること」。今どっちなのか? これは 現場のプロデューサーの顔色を見ればすぐに分かります。笑顔が絶えないときは「巻 き」、イライラ人に当たっているときは「押し」です。押せば経費は増え、巻けば予 算内に収まる。ただしタレントが出演者の場合は、お金とは違う気苦労が生じます。「出し(収録を終えてタレントを解放する時間)」を守る ことは、業界の最も厳しい掟です。かなり「押し」ている ときは、アシスタントは必ずこういいます、 「監督!マキマキでお願いします!」。「巻き」の2乗です!押し(巻き)

オンリー

英語のオンリーの意味、「ただそれだけ」というのはを知らない人はいないと思いま すが、業界で「オンリー」と言えば、「映像なしで声だけを録音すること」だけを意 味します。「カット! OK!」の監督の声で長い撮影がようやく終わった!と思った 瞬間、「オンリー下さい!」の声が上がります。声だけ録るんだから他の人は関係な い、って訳には行きません。音を録る訳ですから、全員が静かにしなければなりませ ん。早く片付けて帰りたくても動けません。少しでも音を出すと、音声さんの「お静 かにっ!」という怒号が飛びます。

かぶる

そこ、かぶってるぞ!」と監督に言われて、慌てて頭を触ったADがいました。 「かぶる」とは、「奥の人を隠すような位置に手前の人がいる」ことを言います。そ んなことは小さなことだと思われるでしょうが、とんでもありません。映像の世界で は「かぶる」と終わりです。特に、奥に特別待遇の役者さんがいたときには大変です! また、こだわりの監督にとっては映像は「構図」が命ですから、「かぶる」と即NG。
黒澤明は『天国と地獄』で、部屋の中の役者が絶対に 「かぶる」ことがないよう、何日もリハーサルをし、 ひとりずつ違う色でビニールテープで歩く位置を決め 込み、左右の足の体重の掛け方まで指示したそうです。かぶる

ガヤ

ガヤは、ガヤガヤしてる役だから、ガヤと呼ぶのでしょうか? 業界で「ガヤ」と言 えば、「エキストラ」さんのことです。「おい、ガヤ用意しろ!」なんて監督が言い ます。どことなく響きがイヤですが。実際、エキストラというお仕事は大変です。テ レビに出れる、タレントが見れるなんて思っていたら大間違い。暑い中、寒い中、た だひたすら待ち続けるのが仕事です。で、ほとんど映っていない、タレントは遠くに いて見えない。もうやけくそで、「ガヤガヤ」するしかないのです。

カンペ

「カンニングペーパー」のことです。学校の試験では厳禁ですが、テレビの世界では、 ごくごく当たり前のことです。ADが事前に台詞やコメントを紙に書いて、カメラの側 で出演者に見せます。ギネスブックにも載ったという今一番の売れっ子司会者の方と お仕事したときは、ビックリしました。とにかく、カンペの読み方が上手い! 誰も 気づかない。しかも間違えない。スゴイ才能です。あれほど仕事がこなせるのは、こ の才能なしでは無理でしょう。

ケツ

「ケツは?」たまに女性のADが口にすると、こっちが照れます。お下品な言葉ですが、 業界では「時間のデッドエンド」を「ケツ」とか「おしり」と呼びます。「ケツは?」 と言えば、「何時に終わらせないといけないの?」という意味です。

ケツカッチン

もともとは、撮影の際、最初ではなく最後にカチンコを鳴らすことを言いました。でも 今は、「はっきりと決まっている締め切り時間」のことを指します。特に相手がタレン トの場合、次の仕事があるという意味ですから、絶対にこぼせない、という意味です。 それにしても、響きが面白すぎる!

香盤

不思議な漢字を書く言葉です。「撮影当日のスケジュール表」のことです。時間だけで なく、出演者・衣装・小道具など必要な物が全て記載されますので、香盤を作成するこ とはアシスタントにとって最も大切な仕事です。それにしても、なぜ「香盤」?
香る盤(板)とは余りにも風情があり過ぎる! その語源は? 元々は、歌舞伎で使われていたそうですが、仏教から来て いる言葉。お寺にあるお香を立てる台を「香盤」と呼び、 そのマス目状に区切られている姿が似ているので命名され たとか。あれ、見た目なんだ? いとさぶし。香盤

コンテ

「絵コンテ」とも言います。これは、映画・テレビ・CMも共通です。
「撮影する予定の映像を事前に描いた絵」のことです。いわば「絵で描いた 企画書・脚本」です。これはとても大切な作業です。より分 かりやすく、リアルに見せるために、専門の「コンテライタ ー」という人もいます。コンテ
企業映像センタのコンテが見れます。「企画書お見せします!」はこちらへ。

シズル

これは英語の「Sizzle」そのままです。元の意味は「ジュージュー油で島げる音」。そこから派生して『食べ物飲み物を美味しそうに撮影するカット」を言います。CM にとっては、まさに命です。ある日、アサヒピールの社長が 言いました「タレントに何千万円もかけるんだったら、それをシズルにかけたらどうだ?」こうしてスーパードライは タレントなし、ひたすらビールを美味しそうに撮影し、キリンビールを抜いてトッブになったのでした。シズル

実景

実景とは「風景や建物など、出演者のいない撮影カット」を言います。 「実際の風景」の略でしょう。ここでスタッフは、ほっと一息つくのですが、今度は天候や日暮れと戦わなければなりません。

「尺いくつ?」「l分半です」 私立小学校入試問題なら 「間違い!」と言うところでしよう。 尺と言えば、長さを測る 単位のはず。ところが、業界では「時間を計る単位」なのです。 これは映像がフィルムで撮彫されていた時代の名残でしよう。映画 の編集者は、フィルムの長さで時間を判断、素早く切り張りしていました。

せっしゅ

「撮影対象の位置を上げること」です。対象が物なら、台をかさ上げします。対象が 人間の場合は足下をかさ上げします。 かさ上げによく使われるのが「箱馬Jと呼ばれる木製のブロックです。英語ではアップル・ボックスと呼びます。 ところで「せっしゅ」の語源は、ハリウッド・サイレント映画期に活躍した日本人俳優・早川雪洲から来ているそうです。アメリ力の女侵と並ぶために、足下をかさ上げしたのだ。 でもアメリカ撮影の際、SESSYUの言葉は一度も聞いたことがないのですが・・・せっしゅ ちなみに雪洲と雪舟は、違います。

ダマテン

麻雀の世界では「テンバイしてるのにリーチを宣言しないこと」。証券業界では「顧客に無断で売買すること」。映像業界では「無許可で黙って撮影すること」。どれも悪いことですね。この「ダマ」は「だんまり」なのでしょう? 「だまして」なのでしようか?昔は映像聞係の人は皆麻雀が好きだったので、そこから頂いた言葉なのでしよう。

てっぺん

「てっぺん取ったるんじゃー!」って言うと、ヤクザ映晋かツッパリ映画みたいだけ ど、業界のてっぺんは「頂上」ではありません。ズバリ「夜 12時」のこと。時計の針がてっべんを指しているということでしょう0。「今日、てっぺん超えるかなー?」というように便います。てっぺん

テレコ

「ソレとアレ、テレコにして」と言われて慌ててテーブレコーダーのマイクを向けたADがいました。テしコはテープレコーダーの略ではありません。「逆にする」という意味です。カタカナで、書かかれますが、実は古い言葉で「手を入れる」から派生しました。 歌舞伎で2つの物語を交互に上演することを「てれこ」と呼んだそうです。 どこかしらモダンな響きの言葉ですね。

テロップ

「映像の上に乗る文字」のことです。このネーミングが様々あり、「スーパー(スーパー・イン・ポーズの略)」「タイトル」「テキスト」など。今や映像の一環と言っていいほど重要な存在。テLビやCMの世界では、 文字の入ってない映像の方が裸で寒そうに見えるほどです。CMではデザインや動きに監督や編集者の腕が試されます。

時計・反時計

映像業界の用語は、なんだか乱暴な表現も多いのですが、一方ではとても合理的で。 例えば、上手下手。これは舞台用語ですが、力メラ正面に向かって右側を上手、左側を下手と呼びます。このことで発言者がどこに立っていようとどこを向いていようと言っている意味は通じるのです。 「もうちよっと上」と言われれば、カメラの右側に。この「時計・反時計」も同じです。撮影している対象物をもう少し回転させたいときに「もっと時計に回して」とか言います。皆、時計の針の動きは記憶しているので、すぐに分かります。合理的でしよ?

とり

音だけ聞くと何のことやら分かりません。とりは「撮り」です。「撮影すること」と言うよりは「撮影日」のことを指します。「撮りはいつ?」というように便います。 別に、渡り鳥を待っている訳ではありません。とり

ドタキャン

これはそのまま。「土堰場でキャンセルする」こと。ブロデューサーが、この世で最も耳にしたくない言葉です。

なめる

「あのツポをなめて」「キムタクの肩をなめて」とか言います。 あ、舌は出さないで下さい。「なめる」とは「カメラの手前に置いて、その奥を狙って撮影する」ことを言います。 「ツポをなめて」というのは力メラ前にあるツポを画聞の隅に入れてその奥 の芝居を撮影することです。 「キムタクの肩をなめて」というのは キムタクの背後から肩を映し、その向こうにいる対話する相手を撮影することです。残念でした?

ぬすむ

これも一見変な表現のようですが「親の目を盗んで」「上司の目を盗んで」という、あの「盗んで」と同じ麦現です。 「ぬすむ」とは「撮影の都合がいいように映像上のウソをつく」ことを言います。 例えば力メラポジションを変えたときに、どうしても手前のテーブルが邪魔になってしまった。 そんなときはテーブルを少しずらして位冒を「ぬすむ」んです。言ってみれば見ている人の目を「盗む」訳です。

バミる

「バミっといて!」撮影現場で何度も耳にする言葉です。 ひとつのシーンを撮影する際に、ワンカットで済む事はまれです。カメラのポジションを何度も変え、その度にフレームに映らないもの(例えばテーブル)は作業の邪魔になるのでどかします。 ところが、また別のポッジションになったときには、そのテーブルをまた元の位置に戻さなければなりません。「どの辺だったっけ?」なんて迷わないように、テーブルの足下の床に目立たないよラに「ガムテーブや紙テーブで 目印を付けておく」。これが「パミる」です。 もちろん物だけでなく人にも使います。映像は構造 (フレーミング)が大切ですから、テイクをとるたびに位置がズレないように役者の足下にパミります。バミる

バラす

「トラ、バラしといて」と監督が言っても慌ててはいけません。今晩は「トラ鍋」 で はありませんので。これは「エキストラを解散させていいよ」という意味です。「バラす」とは「お役御免にする」という意味です。 準備していたものを使わないときや、スケジュールを取りやめるときにも使います。 撮影現場では、機材を終了するときにも使います。「三脚パラしていいよ」って感じです。でも、ややこしいのは、照明部です。照明で「パラす」と言えば「光をもっと弱くする」ことを意味します。 照明監督から「あのライト、パラして」と言われたら、さてどうしましょう?

バレる

「バレる」とは「見えてはいけないものがフレームの中にはいってしまう」ことを言います。興味津々と撮影現場を見つめている新人のマネージャーさんが力メラのアングルが分からずに、スタッフから「そこの人、パレてるよ!」とか怒られる、それです。 でも撮影中ならまだバレていてもすぐに直せるからいいです。マズイのは、撮影時に気づかずに編集室で初めて気づくバターンです。ガラスか反射してスタッフが映っていたりすると「あれっ?バレてんじゃん!」とたんに、監督の機嫌が悪くなります。 でも最近は合成技術が進歩しているので、これが何とかなってしまうんですが・・・

ピーカン

愛煙家なら「ピースの缶」、食いしん坊なら「ピーナツの缶」でしょうか?もとも と映画業界で使われていた言葉で、「太陽が照る快晴の空」のことです。「ピントが完全」でピーカンとう説と、「日光がピーンと届いて、カンカン照り」という説があるようです。 ピースの缶のラベルと同じ色の空だからなんて説もありますが、それって暗すぎるでしよ? ピーカンは、スタッフに最も好まれる言粟です。どんな照明も、太陽の光にはかないませんから。ただ「雨男」というのは聞いたことがありますが「ピーカン男」というのは聞いたことがありません。ピーカン

マザー

本名「マザーテープ」。編集・録音ミックスが終了してめでたく完成した「原版テープ」のことです。 ポクたちはこのマザー完成のために何ケ月も苦労して来るわけです。 でも、最初に「マザー」と名前を付けた人は偉いですね。ここからコピーして、次々に子供たちが生まれるのですから。 実際、2度コピーしたテープを「孫」と呼びます。マザー

見切れる

「見切れる」は上記の「パレる」と同義語で使われます。「映っては困るものがフレームの中に入っている」状悪に使います。「あ、そこセットが見切れてる!」と言えば、あわてて継ぎ足すか、物を置いて隠すか、カメラを撮るか、しなければなりません。 ただ、とてもややこしいのは、この逆の意味で便われることもあるのです。 「見切れる」が「映って欲しい被写体がフレームから外れている」ときにも便われる のです。「あ、あの入見切れちゃってるよ!」と言えば、あわててフしームの中に位置を移動しなければなりません。どうやって聞き分けるか?やはり、現場は水もの。 縫験から判断するしかありません。

八百屋

「やおや」です。現実の世界では、物や家貝は水平に置かれています。映像の世界で、より見えやすくするために、物を「水平からややカメラの方に傾ける」ことをときどきします(特にCMの商品撮影でよく使われます)。これが「八百屋」です。 八百屋の店先は、野菜がよく見えるように台に傾斜がついていますよね?アレです。 でも、この言葉はまもなく死語になるでしょう。スーパーやコンビニで野菜を買うこれからの若者にはさっばり意昧が分かりませんから。八百屋

リテイク

「テイク1」「テイク2」という言葉は一般の方もこ存知でしよう。「リテイク」と は、「再びテイクすること」、つまり、スタッフが一番恐れる言葉、「再撮」です。 なんだかの問題が生じて、もう一度同じ力ットを撮影しなければならないことです。 これほどモチベーションが落ちる言葉はありません。いくら撮影現場が好きとはいえ、 スタッフは皆、飽き性。二度目の現場は何とも不思議な雰囲気で進行します。

ロケハン

「口ケハン」は「ロケーション・ハンティング」の略です。「口ケ下見」のことです。 映画には「シナハン」=「シナリオ・ハンティング」というのもあります。でも、両 方とも海外ではあまり便われません。アメリ力では「スカウト(Scout)」を使います。 スタッフと下見するときは「テック・スカウト(Technical Scout)」です。 でも「ハンティング」という表現は、なかなか悪くないと思います。 撮影は英語で「シュート(Shoot=撃つ)」と 言うのですから。ロケハン

わらう

「そこ、わらって!」と言われて、懸命に引きつった笑顔を作ったADがいました。 「わらう」とは、「なくす、物をどかす」ことです。「あのスタンドわらって」と監督 が言えば、 美術さんが走ります。元々は舞台用語ですが、語源は謎です。せっかく 美術さんが用意した物を外すので「笑って許して」なんて言う説もありますが、ありえないでしよう。「払う」 「取り払う」が派生して「わらう」になったという説が もっともらしいです。セットの物をほとんど変えるとき は「おおわらい」となります。本当です!わらう